管理人【K】の言葉

眠ろうと頑張るほど眠れないとき、不安を直さず受け止める

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午前二時四十三分。時計を伏せたのに、何分たったか気になって、また表へ返した。

明日の会議。返していないメッセージ。五年前に言った余計な一言。目を閉じるたび、別の考えが順番を待っていた。

何も考えない。今すぐ眠る。そう命じるほど、頭は目を覚ました。深呼吸を十回、羊を百匹、雨音の動画。休むために始めたことが、全部試験になった。

時計の数字は、眠れない自分の点数のようだった。

追い出そうとした考えが玄関へ戻る

会議の失敗を想像すると、考えるなと言った。すると頭は、考えてはいけないほど危険な問題だと受け取ったように、細部まで再生した。

眠らなければ明日がつらい。それは事実だった。だから焦る。焦るから体が固くなり、眠りから遠ざかる。自分の心へ腹を立てると、夜の中にもう一人の敵が増えた。

考えている内容を解決しようとすると、会議の資料、上司の反応、今後の評価まで答えが必要になる。午前二時の部屋で決められることはほとんどなかった。

心を力で黙らせるのではなく、今ここにある不安を直そうとせず受け止める。立派に受け止める必要もない。まだ会議が怖いらしい、と気づくところまでで止めた。

レシートの余白に二行だけ書く

布団を出て、水を一杯飲んだ。台所には夕方の買い物のレシートがあった。裏へ二行書いた。

今の感情。明日の会議で言葉が出なくなるのが怖い。

今日選べること。朝、資料の最初の一ページだけ確認する。

今の感情と今日選べることを一つだけ言葉にする。会議を成功させる計画ではなかった。怖さをなくす方法でもなかった。頭の中で何度も持ち直していた荷物を、朝の机へ置くための二行だった。

メッセージの返事も、昔の失敗も書かなかった。全部を外へ出す作業にすると、また終わらない試験になる。今いちばん大きなものだけでペンを置いた。

眠る代わりに横になる

布団へ戻り、目的を眠ることから横になることへ小さくした。目を閉じても会議は戻ってきた。追い払わず、『まだ怖い』とだけ言い、レシートが台所にあることを思い出した。

すぐ眠れたわけではない。三時を過ぎた数字も見た。冷蔵庫の低い音を聞き、足先の冷たさに気づき、また会議を考えた。

それでも、眠れない自分への説教は少し減った。朝まで自分を責め続ける役目から降りると、夜は失敗した睡眠だけではなくなった。

いつ眠ったかは分からない。目覚ましが鳴ったとき、十分に休めた感じはなかった。台所で二行を読み、資料の一ページ目を開いた。夜の自分が会議の答えを出していなくても、朝の自分は小さく続きを持てた。

夜が続くときは一人で測らない

一晩眠れないことはある。けれど、眠れない夜が続き、昼間の集中、食事、仕事、運転などへ影響が出ているなら、根性で眠ろうとする課題にはしない。

身近な人へ『最近眠れない』と伝える。医療機関や相談先へ、続いている期間や日中の様子をそのまま話す。服薬や体調に関わることは、自己判断だけで変えず専門家へ確認する。

助けを借りても、その夜からすぐ眠れるとは限らない。原因が一つに決まらない場合もある。それでも、自分の弱さだけで説明していた夜を、身体や生活を含めて誰かと見ることができる。

次の夜、時計を完全には見ずに済まなかった。考えも戻った。またレシートを一枚使った。

今の感情。眠れない夜がまた来るのが怖い。

今日選べること。午後の予定を一つ減らす。

夜を上手に終わらせる答えではない。朝まで連れていく自分へ渡した、二行分の場所だった。


本文中の人物や出来事は、テーマを伝えるために構成したフィクションです。

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